2009年春に会社を辞めてトルコと南カフカスとイランを旅した理由を動画にしました。




2009年2月の中ごろ、まだ少し肌寒いけれど真冬のような寒さはなく
春の訪れを少しづつ感じるようなそんなおだやかな日でした。
いつも通り埼玉県K市にある埼玉支店に出勤して朝礼も終わり、事務机に座って
パソコンを立ち上げメールをチェックしてると、
斜め右の机に座っている支店長が私の方に向かって、なにか言いにくそうに
「じ、、時間空いてる?ちょっと来てくれるかな?話があるので二階の応接室へ」と。

これはひょっとして転勤の話かな?などとその時はのんきに考えていました。

応接室に入るとそこには関東統括部のT部長と管理部のN部長が
暗い表情でソファーに座っていました。
向かいのソファーに私は支店長と隣り合って座る。
なんかやな雰囲気。。。

統括部長「んー、、、実は君も知ってると思うが会社は今非常に厳しい状況にあるんだ。」

ん??ん???

統括部長「それで、、、君にはウチの会社とは別の場所で新たに活路を見出してもらいたいのだが、、、。」

支店長「・・・・。」

おーっ?オイオイ!なんだ、そういうことかい!
つまり退職勧奨ってやつ?リストラってやつでした。

「少し考えさせてください」

いきなりだったのでどう対処していいか分からず、その日はそれで終わった。

その日考えた「やめるのはいいけど、退職金だ。上乗せは当然あるのだろうきっと…。」

次の日、

いつもどおり会社に向かい机に座って仕事をしていると支店長が僕を手招きして僕を応接室へ呼ぶ、そして一枚の紙を渡す。

その紙の頭には『退職届』と印字されていた。

支店長「うーん、これとりあえずあずかってくれないかな、退職理由は”退職勧奨に応じる”でいから。」

私「はあ。。。」

支店長「なるべく早めにね」

私「ちょっとまってくださいよ。まだやめるなんて言ってないですし。退職金いくらでるかもわからないし。」

支店長「うん、まあそうだな。退職金は規定どおりで。。。」

私「ちょっと待ってくださいよ。規定どおりってどういうことですか?上乗せとかないんですか?それに規定どおりでも一体いくら退職金でるかよく分からないし・・・。」

支店長「え。。。うーんそうだな。。。。(しばらく考えて) 上に話してみる」

しばらくして、、、、。

再び応接室に呼ばれる。

統括部長と管理部長

そして前回と同じように支店長が私の隣に座る。

統括部長「うーん、、、会社は知っての通り厳しい状態で、とてもその・・・退職金上積みはできる状態じゃ・・・」

私「ちょっと待ってくださいよ!私の今後の生活はもっと厳しいですよ!(怒)」

統括部長「こういう話はどうかな?来月はもう会社出社しなくていいから給料だけ出すってのは・・・。」

私「あのー私有給が一ヶ月分たまってて来月全部有給消化すればどっちにしろ出なくていいんですが。。。それにそれって解雇予告と同じ条件じゃないですか!!」

統括部長「。。。。。。」

一同「・・・無言・・・。」

統括部長「うーん、となるとまた話が戻ることになるけど、いいのかな?お互い不幸なことになるよ」

私「不幸なことって。。。どーゆう意味ですか?とにかくこれじゃ納得いきませんから、そもそも退職金いくら出るのですか?」

そこで仏頂面の管理部長が口を開く

管理部長「それは社内規定を見て計算すればでるんじゃないかな?」

私「はぁ??私社内規定読みましたけどあれじゃ算出できませんよ?部長はできるんですか?」

管理部長「いや、、、、その。。。」

そう、社内規定だけでは退職金は計算できないのです。後で知ったのだが本社の総務でのみ把握している個人個人の係数みたいなのがなければ計算できないのである。ホントめんどくさい会社だ。つーかお前管理部長のくせに社内規定読んだことないだろ!

私「とにかく、本社の方へもう一度上乗せしてくれるようお願いしてくださいよ。ナンなら私が直接本社と交渉してもいいですが」

統括部長「うーん。。。わかった本社に頼んでみる。。」

私「お願いしますよ!!」

この後、私は組合からも押してもらおうかと思って電話してみたのだが、そこで組合の人聞いた話だとリストラ対象は40名くらいで私のように組合に電話したのは関西で一人だけだという。他のみんなはおとなしく条件飲んだんだろうか。。。
退職金の上乗せがないのならこのまま辞めずにいるという手もあるのだが、どうせそうなると会社はいやがらせ人事でどっかに飛ばして自己退社に追い込んでいく可能性が高いし。。。とにかく打つべき手を打ってあとは結果を待つしかなかった。

そして一週間後、再び応接室へ
今度は支店長は同席せず、統括部長+管理部長

統括部長「本社に行って私は一生懸命なんとか上乗せしてくれるよう交渉したのだよ」

私「はぁ、で?どうだったんですか?」

統括部長「なんとかなんとか交渉して去年のボーナスの6分の5を上乗せということで」

私「はぁ、そーですか。。。まあしょうがないですね」

最初上乗せなしからすればかなりの増額は増額なのであるがよくよく考えてみればそれは会社の手口なのではと思ったが、あんまりこじれるのももういやだからこのへんで手を打つことにしたのです。

最後に話が終わって私が席を立とうとしたとき

統括部長「それから退職金上乗せは君だけだから決して他の人間に言ってはダメだよ」

何言ってんだか。。。絶対嘘だろ!

とまあこんな感じだったのだけど実際はもっと殺伐とした感じで、いやな雰囲気でした。

そのときは本当に黒魔術で呪ってやろうかと、

エコエコアザラク。。。

てわけで辞めることになりました。
その後、離職票出すのも、もたもたしてるし言いたいことは山ほどあるけど
ここは旅行記なので割愛。

んで、辞めたあとチケットとって2ヶ月ほどトルコ&カフカス&イランへ旅行に行くことにしたのです。

そしてよいよ明日の出発というのにとんでもないことが!?